肥後守higonokami

2021.03.24
肥後守 VG10割込がブレイク、従来の炭素鋼の肥後守は良い刃はつくけど錆びやすいのが欠点。今、オールスレンレスの肥後守が大人気。ステンレス鋼のVG10の刃にステンレスの鞘(さや)。アウトドアやキッチン、文房具としても用途が更に広がりました。このサイトでも、数々のスペック、活躍ぶりをこれから紹介していきたいと思います。

 

ようこそ肥後守ワールドへ

知ってますか?日本のポケットナイフ【肥後守(ひごのかみ)】
まるで日本刀のようなフォルムです。
明治時代から昭和の中期にかけて、誰もが持っていました。
ところが昭和30年代の刀狩りで絶滅の危機に。
そんな中で、肥後守は今でも静かなベストセラー。
いにしえの肥後守の復興を願ってこのサイトを作りました。

2020年 魚籠屋ひろきち

追伸 この肥後守、2021年の今、欧米アジアで大ブレイク!
流石のメイドインジャパンです・・・肥後守知ってましたか?

おすすめはオールステンレスの肥後守VG10割込。
刃はV金10号(VG10)、日本製のすごいステンレス鋼材です。
スパイダルコ、ファルクニーベンなどのナイフでも使われています。



スパイダルコ、ファルクニーベンって何?ってことなので、ちょっとだけ載せておきます。

スパイダルコ ドラゴンフライ
親指1本でナイフが開けるのが特徴のコンパクトなナイフです。
スパイダルコはアメリカのメーカーですが、このモデルは日本製でベストセラーです。
ステンレス鋼VG10が使用されています。



ファルクニーベン(Fallkniven) F1
スウェーデン空軍のパイロット用サバイバルナイフとして採用実績のあるメーカーです。
機能的なフォルムと堅牢性、一説によるとバークリバーのブラボーもこれに影響を
受けたと言われています。こちらもスレンレス鋼VG10です。


おすすめの肥後守

肥後守にはたくさん種類があります。肥後守の正当なメーカー、永尾かね駒製作所で作られる肥後守は大小さまざま、最初はどれを選んでいいのか分かりません。普通のサイズは””になります。鞘(さや)の長さがだいたい100mmです。通常の肥後守の刃は3層構造で鋼(はがね)が軟鉄(なんてつ)に挟まれています。

肥後守の刃の断面

(永尾かね駒製作所サイトhigonokami.jpより転載)

とっても硬い鋼(ハガネ)が柔軟な軟鉄(なんてつ)に挟まれて、
硬いのに柔軟性のある強靱な刃になっています。
世界最強の日本刀と同じ仕組みです(でも実際の日本刀はもっともっと構造が複雑です)。

これが割込(わりこみ)です。

それで、割込で一番のスタンダードのモデルが肥後守 青紙割込(大)(あおがみわりこみ)
になります。
ハガネが青紙(あおがみ)という高級鋼材です。
板前さんが使う凄い包丁なんかのキレキレの鋼材です。

また、普通の青紙割込の他に割込(SK鋼)、白紙、多層鋼(青紙多層)、
特別手造り鍛造(青紙)などがあります。

割込ではない全鋼(刃が全部ハガネ)の廉価(ローコスト)バージョンもあります。

肥後守のちょっとゾッとするような切れ味を知りたいなら、
青紙割込がお勧めです。
簡単に研げて鋭い刃が付きます。

でも、青紙割込にも弱点があります。
それは、手入れをしないと錆びやすいことです。

そこで、もう1回お勧めするのが、オールスレンレスの肥後守VG10割込。
これなら錆びを気にする必要なしです。
多分ですけど、これを買ったら一生ものです、笑


コスパ最強の肥後守とは

上で廉価版肥後守(ローコストバージョン)について少し話しました。
その名は全鋼(ぜんこう)。刃がハガネ1枚で出来てます。。
刃が強靱なガチガチのハガネ(鋼)1枚板。
鞘(さや)は鉄製でめっきしてあります。
(スタンダードモデルの青紙割込は刃が3層構造で鞘は高級な真鍮(しんちゅう)ですが)
ここは、あえてコスパ最強の全鋼(ぜんこう)にチャレンジしてみてはどうですか。
肥後守入門用としていいですね。

これは黒鞘(くろさや)です。鞘が黒で逆に高級感すら感じられます。



他にクロームめっき鞘もあります(下のは、今のところ中サイズだけみたいです)。

 

試しに全鋼を手にして、是非、肥後守を体験してみてください。

大きなのはちょっと・・・という人にも小さな肥後守あるんですよ

その名も「」、肥後守豆。手のひらにすっぽりのミニサイズ
本体のみ、鈴付き、ホルダー付きなどの3種類があります。
さらにホルダーは3色(茶色、青色、赤色)があります。
小さいので、ここはホルダー付きがおすすめです

ここでは豆肥後守となってますね。
刃は割込の三層構造で、鞘は真鍮の立派な逸品。

これだったら、ちょっとしたプレゼントとかにもいいですね。